満足度★★★★★
多面な四面舞台
とにかく舞台を四方から囲む客席と演者との距離が近い!
激しく動き回るパフォーマンスで巻き起こる風が感じられるほどの距離。
縦横無尽に動き回るので、もう目が2つじゃ足りない!
舞台から下に飛び降りる役者さんが、まるで客席に降ってくるような錯覚を起こす。そんな迫力満点の場面がある一方で、緻密に計算され息の合ったパフォーマンスもある。
冒頭からズンズンと腹に響く音響もまた気分を揚げてくれる。
さらに客席が四方向にあるので、座る席によって演者さんの観え方がまるで違うし、ライティングの具合も変わるため、芝居の印象も変わる。観るたびに次々と新しい発見がある多面的で楽しい舞台でした。
物語は映画「cube」のような謎だらけの始まり方だが、次第にそれぞれの関係性が見えてきて、パズルを解くように怒涛の展開をみせるクライマックス。
これは病みつきになるわ!
残念ながら今回は3面しか観れなかったけど、もしまた再演するようなことがあれば、4面制覇して、さらに上から観る「5面目」があっても面白いかもしれないな。