―ハムレット― 愛、解れて絡まり殺しあう 公演情報 剣舞プロジェクト「―ハムレット― 愛、解れて絡まり殺しあう」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    シェイクスピアを演じるには若い
     今公演、趣向がちょっと変わっている。演じられるのは、標記のシェイクスピア作品なのだが、Aキャストは全員男性。Bキャストは全員女性が演じるのだ。自分はBキャストの公演を拝見した。

    ネタバレBOX

    全員女性が演じるからかも知れないが、しょっぱな、オフェーリア役のソロダンスから全員のダンスに広がる形で幕開き。話の本筋とは必然的関係がなくオフェーリアのソロには自らの不幸を示唆するような振付っも見られるが、弱い。他のダンスに至っては主張が見えてこない。これでは、しょっぱなから観客を白けさせる効果しかないように思うのだが、演出は何をめざし狙っているのだろうか? 今作に限らず、最近若手の演ずる舞台ではこのように感じる作品が多いので苦言を呈しておく。また、科白を噛む役者が結構いたのは残念だ。オープニングでは特に科白が聞き取りにくい役者も多かった。もっと滑舌を良くし、基本的身体訓練をしっかりやって溜めが作れるような体を作って欲しい。役者は精神と肉体どちらも鍛えねば勤まらない仕事である。
     舞台進行に応じて緊迫感が増しシェイクスピアの名台詞が、縦横に舞うようになってからは、作品に入り込み楽しむことができた。流石にシェイクスピア作品ということだろう。但し、現段階では役者の技量に不足があることは否めない。シェイクスピアの科白に込められたものの意味する所を十全に表現し切れているとは言えないからである。今後もたゆまぬ修練を積みよい役者を目指して欲しい。

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    2016/04/15 01:22

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