満足度★★★★
隣国“現代中国で最も過激な作家”と呼ばれる余華の長編小説の舞台化で休憩15分を挟む2時間45分の作品。尺の長さを感じさせないテンポの良い展開で、怒涛の流れに揉まれながら生きる市井の人々が生き生きと描かれている。良くも悪くも極端な中国という国にあって、人々もまた共産主義から爆買いへと走る。ただ、極端から極端へと大きく振れ、モラルをかなぐり捨てるのもまた“成長のエネルギー”と呼んで肯定する、その国民性にはどうしても距離を感じる。が、それこそがこの作品の真価なのだと思った。
ネタバレBOX
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2016/04/05 03:09
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