僕のともだち 公演情報 劇団 でん組「僕のともだち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    やりきれない気持ち、考えさせられる作品
    感想すごくおくれましたが、
    2015/08/06(木) ~ 2015/08/09(日)
    全公演観劇しました。

    今回、3公演目となりました内容は、
    前回の2公演目をさらにパワーアップした内容でした。
    そして、役者さんも新メンバーを加えて、
    新鮮さと言うより、深みを増した感じもしました。

    驚いたのが、しゅう夜さん!
    また、一段と役に磨きがかかっていました。

    さて感想は・・・

    ネタバレBOX

    まずは、初回公演、2公演目、3公演目と、最初の出だしが変えられました。
    どれも、話の内容が、かみ合わずに始まります。
    それは、後半に進むにつれ、ひもとかれる謎。

    いじめ問題における、深い悲しみが、入り乱れる。
    加害者と、被害者。単純に割り切れないお互いの立場。

    被害者の母親は、入院しているお子さんに早く会いたい。見舞いに行きたい。
    でも、被害者の父親は、それを止める。なぜ?

    思惑を秘めた加害者の両親が、謝罪しに訪問。
    飛び降りた・・・えっ?
    それで無事?いや、命を取り留めた?
    だから謝罪で済ませようと・・・?

    しかし、これらはすべて、被害者の母親を助けるため。
    雷鳴とともに明かされる謎!

    「お母さん!」「大地~!」

    単純に、子供のけんかと見る人もいる。

    しかし、それは、大人目線。
    大人たちがささいにみえる、ことでも、
    子供たちにとっては、大きな傷を負っている。
    それは、見えるものよりもっと深い心の傷。

    そして、大地君は、この世から・・・。

    被害者の母親は、時間が止まる。
    周りが、動いても、母親の時間だけがとまる。
    いや自分で止めた。
    大地君が生きている、その時間を永遠とするために。

    また、雷鳴とともに、皆の罪が重くのしかかっていることに気づく。
    その重さは、みんなが背負う。
    被害者も、加害者も、また、周りも。一生。

    いじめ。簡単に片付けられる問題ではない。
    そう感じた、考えさせられた内容。

    この内容は、いじめもそうですが、どちらかと言えば、
    被害者の母親を中心として動いている。そんな風に感じました。

    一番つらかったのは、2度お別れをしなければならなかった、
    被害者の母親でしょう。きっと。
    でも、比べることはできない気持ち。

    簡単には、片付けることはできない。 いじめとして。
    今こうしている間にも、助けを求めている。
    心でさけんでいる。そんな人がいるかもしれない。

    その人を見つけてあげたい。1人でも多く。
    この悲劇を、現実におこさないために。

    そう思え、考えさせられた、作品でした。

    再度、再演があれば、またみたいです。
    時間をつくって、また観に行きます。

    素敵なお話を、ありがとうございました。

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    2016/03/21 00:02

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