満足度★★★★★
新国屈指の作品!”ある在日家族の姿”
再々演となるこの公演私自身も初演から数え計5回目の観劇であるが、毎回泣けるのは「レ・ミゼラブル」と「焼肉ドラゴン」だ。
ただし今回はキャストが一新されたせいなのか終盤まで感情移入がなく客観的に観てましたが・・・。
来ました!最後の最後に涙腺決壊!(場所はネタバレで)
当時の風景そのままの細部まで拘る舞台セットと小道具は舞台セット好きには堪えられません。細かい演出で有名な鄭義信の真骨頂である。
毎回思うのだが、この芝居が作られたのは日本である。
この作品は韓国ソウルでも上演されているが、内容設定が日本と韓国とが逆、つまり、韓国での在韓日本人の話だとしたら、韓国でこの作品を作り上演することができたのであろうか・・・現状の教育状況だと甚だ疑問である。
それだけ、日本は他国がら見れば自由な国なのである。
【注釈】
1969年前後が時代背景となるこの作品であり、年月を経た現在とは違う。
また、国有地の問題が出てくるが、一方では次ような一例もあることも頭に入れて置きたい。(他にも有)
兵庫県の尼崎朝鮮初中級学校を運営する「学校法人兵庫朝鮮学園」が、尼崎市の市有地約7850平方メートルを同校用地として、年間約28万円の格安賃料で使用し続けていた。2011年、市が算出した標準賃料は年間約2900万円になり、学園は相場の約100分の1の賃料で借りていた。終戦直後、在日朝鮮人が通う尼崎市立小学校の分校として設立され、その後在日朝鮮人らが自主運営を要望し、1966年、県認可を受けた兵庫朝鮮学園が分校を引き継ぐ形で運営を始めた。その際、坪当たり1カ月10円で市が学園に土地を賃貸することで合意。しかしその後、40年以上も見直されないまま継続し、2011年になって「他の市有地賃料と均衡が取れない」と指摘を受けた同市は、同市公有財産課は「(過去の経緯などから)安い賃料を継続してきたが、値上げや用地買い取りも含めて交渉を進めたい」とした。値上げを前提に賃料改定を検討していると報じられた。40年以上も賃料改定をしなかった尼崎市の関係者は「(在日朝鮮人に対する)補助金的な意味合いもあったのかもしれない」としているが、明確な理由はないと述べている。拉致被害家族の支援団体「救う会兵庫」の代表者は「理由もなく格安の賃料で貸し続けていることは『優遇』といわれても仕方がない」と批判した。