いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯 みだれうぐいす』 公演情報 劇団☆新感線「いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯 みだれうぐいす』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ネタばれ
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    ネタバレBOX

    劇団・新感線の【乱鴬】を観劇。

    いのうえ歌舞伎と銘打った時代物。

    盗人・鴬の十三郎は死闘の末、役人の小橋貞右衛門に救われる。
    その役人の勧めもあり、盗人家業の足を洗い、居酒屋で働き始める。未亡人・お加代に恋を抱きながらも、7年という月日があったある日、火縄の砂吉という盗人から、呉服屋の家内図の作成を頼まれる。その家内図と引き換えに、強盗を行う日取りを教えもらう。
    そして十三郎は、今までに受けた情けを返す為に、盗人を一網打尽にする計画を行うのだが.....。

    今では殆ど観なくなった新感線だが、いのうえ歌舞伎シリーズは欠かさず観ている。
    時代物で、義理と人情、そして派手な立ちまわりと強烈なハードロック、そして誰もが楽しめて、絶対に外さないというのが最大の理由であろう。
    今作も予定調和通りに進んでいくのだが、毎作の度に、作品の思考を変えてくるのが最大の見ものであり、主人公の苦悩の度合いなどは、初期の作品に比べると半端ない。
    そこが観客を虜にしてしまう所以でもあろう。
    そして今作は何時も違う?と言われているが、違うのである。
    それは今までのいのうえ歌舞伎の中では、最高に渋い終幕で決めてくるのである。

    傑作である。

    入場料金はかなり高いが、お勧めである。

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    2016/03/11 12:01

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