ROMEO and TOILET 公演情報 世田谷パブリックシアター「ROMEO and TOILET」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    見なきゃ分からない。
    全身白タイツで何をやるのか・・なるほど。パフォーマンスとして、一つのコンセプトに貫かれた一まとまりの出し物を、提示されたスッキリした後味があった。衣裳は制服の意味を帯び、集団で動く場面では号令が飛び交う、そのおかしさの一方、ゆったりと一人で語るのも白タイツなのも笑える。 事前に想像したイメージを、大きく裏切る豊かな出し物だった。
     会場に赴くと、客席を取っ払ったトラムの広間に両サイドの階段で降りて行き、中央にドーンと置かれた白亜の直方体を立って見上げ、客が開始を待っている。正面奥にはトイペを縦に積み上げた城壁がそびえ、直方体の周囲にもトイペが取り囲んでいる。
     「 白くてぼやっとした物」達は、誕生の極大である銀河と、極小である精子のイメージの間を縦横無尽、様々な場面を繰り出す。床に下りて客に混じりながら流しのギター弾きをやったり、なぜかカレーの材料を探せ!と豚を追いかけて客の居る床で大騒ぎの捕獲劇を延々と続ける。ここでの「延々」は、すでに開始以来あの手この手でこのテーマを追っかけている「延々」の延長としてあるので、言うなればジャブが効きすぎて笑うしかない状態である。
     凱旋公演との事で、正面のサイドの壁面に英語字幕が出る。外国人客の姿も見えたが、大いに楽しんでみえた。 

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    2016/03/05 02:32

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