前作とは異なるシュールな作風
基本的なストーリーや個々のパーツは古典的と言えるほどの「家族再生モノ」ではありながら、それを一旦分解し新たな要素も加えて組み立て直した、いわば古着を仕立て直して最先端のファッションにしたような感覚。
比較的日常的だった前作『PTA』(08年1月)とはガラリと異なるシュールな作風はナイロン100℃にも通ずるもので、米山脚本作品に初めて接した劇団毛利と米山(ホチキスと少年社中のコラボ)による『銭に向け叫ぶ』(07年8月)をもっと極端にした感じ? うん、こういうのも好きざんす。
もしや、ここって日常系とシュール系の2つの軸があるのかしら?
また、柿喰う客に近いテイストも感じたのは玉置玲央が客演していたからだけではあるまい。