幸せはピンクのアメ車に乗ってやってくる 公演情報 A.R.P「幸せはピンクのアメ車に乗ってやってくる」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    とにかくテンポと間がイイ!
    開場時間ちょうどに行ったら劇場前には既に長蛇の列。初めてのカンパニーさんだったが、人気のようで、自然と期待が高まった。
    「コメディ」ということでしたが、そう簡単には笑わない自分をどこまで楽しませてくれるのか、それも楽しみでした。

    舞台は古びた何の変哲もない喫茶店。マスターと、男女のバイト(?)の3人で切り盛りをしている。そこに訪れる客のすべてがキャラが濃い!そしてボルテージが異常に高い!これで本当に最後までこの熱を保てるのだろうか、と不安になったが・・・。公演終わったけど、一応このあとは、ネタバレボックスに書きます。

    ネタバレBOX

    キャラの濃い客の代表のような「たくや」が別れた彼女との再会を信じ、喫茶店で待つのだが、ストーカーを絵に描いたような、キレキレの状態。そして彼女が現れるが、性転換をして姿はまるっきり男になっていた。

    ここで良かったと思うのは、キャラの濃さで完全に逆転したこの2人だったのが、実際には性転換したというのは嘘で、元カノが依頼した「便利屋」だった、という設定。キャラ逆転のまま展開してたら、たくやのキャラが「あれは何だったんだろう」という印象とともにあのままフェイドアウトしてしまう可能性があった。その展開になってたら、完全にまとまりのない散らかった作品になってたかも知れない。

    便利屋は後半まで、笑いのネタとしていいスパイスになってた。
    この登場の仕方も、あまりにも多いと「しつこい」と思われたり「押し付けがましく」感じさせたりするが、芸人さんが演出をしているだけに、さすがに放り込んでくる間の上手さがあり、素直に笑えた。

    コメディでたまに困るのは、観客が「過剰に笑う」だったり、リピートしているため「予定調和的に笑う」など、周りを白けさせる効果を発してしまうことだったりするが、私が観に行ったときは観客も一体となってて、素直に気持ちよく楽しめた。

    物語の落とし方が若干ベタでしたが、演者さんの力量と演出の上手さがいい感じでシンクロしていたように思う。

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    2016/02/01 21:49

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