満足度★★★
あれこれ惜しい、再演を希望
ディッケンズの原作を、人が“物”も演ずるなどの惑星ピスタチオ的な手法も使って舞台化。
脚本と演出(と音楽)は買うが、台詞が早口なばかりでなく“間”を置かない(代わりに変なところに台詞を思い出すための間が空く)のが致命的。
そのためにせわしないどころか、“膨大な量の台詞”(当日パンフレットより)を“消化する”ことに専心して肝心の“物語を伝える”“演技をする”ことまで気が回っていないように感じられてしまう。
カーテンコールの主宰(作・演出・主演)の言によれば「休団・退団があり劇団員は2名だけ」な上に「初舞台の者もいる」そうだが、だったら早回しでも130分近くかかる大作にせず、もっとスリム化するべきではなかったか?
とはいえ最初に書いたように脚本と演出は…というか、何を演りたかったか、何を見せたかったかについては感心。
いずれきちんと芝居的な間をとった「完全版」(150分くらいでも構うもんか!)で観てみたいと思う。