満足度★★★★
ワークショップから、らしい仕上がり
『ブルールーム』/何回かワークショップを繰り返した中での上演ということだそうだが、それらしい仕上がりになっていると思った。輪環的に男女の2人芝居が10場続く戯曲だが、男女各5人計10人の登場人物を男優と女優が1人ずつ演じ分けるという形が通常なのを、戯曲に指定がないということで、10役を男優5人女優5人に振り分け、ワークショップから積み上げた3チームで上演する。私が観たのはBチーム。通常の上演形だと男女は同じ役者が演じているのだが、それと同様の効果を10人の役者陣が見せられるだけ、それぞれがフラットに力を発揮していたと思う。これは『ブルールーム』か、という声が終演後の会場から聞こえたが、そういうことに拘らなければ、非常に面白く観せてもらった2時間5分だった。