満足度★★★★
寂しさが、走馬灯のようにめぐる芝居
DULL-COLORED POP『夏目漱石とねこ』2014年2月13日マチネ観劇@座・高円寺
寂しさが、走馬灯のようにめぐる芝居だった。最後の東谷さんが吸う煙草の煙は、人の死の最後の姿なのかなと。身体は、焼かれ、煙となり、立ち昇る。寂しく、でも、誰もがある意味同じなのかと。
ココロの中が、すんと、なんというか、苦しさとは違う、切ないような空気で一杯になった、芝居。色んな時間軸の中の「夏目漱石」を俯瞰で見るような。それでいて、自分の中にもあるような。
好き嫌いは、ある芝居だとも感じた。それは、当たり前だと思う。谷 賢一さんのこういった芝居はある意味新鮮というか、何故だろう、言い方があってるかどうかわからないが正統派の芝居だと感じた。
百花さんの幼少期のきんのすけ。
涙がでてしまう。
バックボーンが見え始める。
彼「夏目漱石」の大人になってからの
言動の意味が少し、見え始める。
この芝居を観た後に「夏目漱石」という人の
歴史、史実など読むと
面白いと感じた。