ツインズ 公演情報 パルコ・プロデュース「ツインズ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    作風の灰汁の強さ
    安部公房と北村想が合体した映画「バクダッドカフェ」+「渚にて」、てな印象。個性的なキャストに期待はあったけど、全体的にモノトーンな雰囲気で、見ているだけで感情が薄暗いままうつむき加減で見てしまいそうだった。調理場面も多い為、少しお腹を充しておかないと舞台上からの匂いにやられるw。
    各自、個性的な人物設定の印象が残り、サイドストーリーで見たら、もっと話が理解できたんじゃないか、人物の枝葉の部分がダイジェスト的展開、と思った。
    今回のお話(暴力とか性描写セリフなど)、渡英前の阿佐スパの作品をいくつか思い出したが、何と無くその時の作風に戻りかけてるのかな。
    約2時間。

    ネタバレBOX

    海辺で暮らす家族。一族の父親は瀕死状態。そこに一家の次男と娘が帰ってきたところで話が始まるが、その男、バットを片手に、男女に殴りかかる加減を知らない男。それをなだめようとする兄。生傷絶えない人たち。料理番の男は、出どころが定かでない食材を使い、皆に食べさせるがかなり美味いらしい。
    看護師が産んだ男女の双子=ツインズがいて、ある日、その双子が海に流されて行方不明になってしまい。ぞんざいな扱いの双子は、後々解釈出来そうだが、なんか勿体つけたまま時間経過した感じで終盤にかけ尻窄みになってしまった大作コミックを読んだみたいな。パンフレットを読んだら補足されているのかななどと、一回限りで見ただけで理解するのに少し難儀な舞台でした。

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    2015/12/14 07:21

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