the Code 公演情報 FUTURE EMOTION「the Code」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    物語は難しくないが…
    今回が旗揚げ公演...当日パンフで、主宰の酒谷一志氏が「量子コンピューター」と「暗号」という2つのキーワードをモチーフに脚本を依頼したことを記している。その興味を持ったという、最先端技術研究所“量子コンピューター”の有用性と重要性が今一つピンとこない。その状況がもう少し明確に伝わればもっと面白い。また演出は、インターカットのように映像挿入するなど、機密性・秘匿性のイメージ表現で興味を惹く工夫があってもよかった。

    ネタバレBOX

    多くの専門用語...その意味が理解できなくても、物語は十分楽しめる。ストーリーはそれほど複雑ではないが、そのサスペンス・ミステリー風の展開は飽きない、そういう意味では、エンターテイメント性に優れていると思う(ラストは違う方向だが)。
    先にも記したが、量子コンピューターが人間・社会などにどのような影響を及ぼすのか。行政機関(内閣情報調査室)の関わり、産業スパイ、ハッキングなどが現れることから、その内容を、例えばという事例のいくつかが説明されると具体的になり切迫感が増す。
    本公演は、暗号解読に力点があったようで、なぜ暗号にしなければならない重要な“事柄”が身近なこととして浮かび上がらない。

    舞台セットは、オペレーションルームと言ったところ。中央と下手2ヶ所(客席側とその奥)に机・パソコン、上手にはホワイトボードが配置されている。そして室内は白基調。
    演技はシリアス、コミカルなど状況・場面に応じて演じ分け、全体としてはポップな感じである。
    脚本にもう少し具体性を持たせれば...少し勿体ない公演であった。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2015/12/06 19:41

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