満足度★★
ひとりよがりの前衛風コント前作『再生』の演劇的趣向の独創性にはずいぶん感心し,今回もどんな趣向を用意しているのか楽しみにしていたのだが,期待はずれだった.物語がもたらす深みを拒否し,土台となる設定を定めたあとは,徹底した趣向の斬新さの追求で観客を圧倒するというスタイルは,一つの選択である.しかし今回は思いつきのアイディアの断片が雑然と並んでいるだけといった印象が強く,各場面の表現の掘り下げも中途半端であったように思った.
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2007/03/05 22:49
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