現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』 公演情報 世田谷パブリックシアター「現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    マキノノゾミの舞台に酔った!
    原作は三島由紀夫の近代能楽集で、卒塔婆小町と熊野から。マキノノゾミがこれを大胆にアレンジして、魅惑の舞台に仕上げた。

    舞台はネットカフェだ。いきなり、ももクロの強烈なメロディーで幕開け。渋谷・道玄坂のネットカフェに居着いた連中が主役である。中でも、いきなり仙人のような風貌で現れた一路真輝には度肝を抜かれる。

    時空を超える「能」の世界よろしく、一路真輝があでやかなドレスで登場するときは、二・二六事件前夜だ。シンプルな演出もさることながら、ネットカフェに巣くう人たちの生態をベースに、ほかの登場人物も同様に時空を超えていく。

    三島が舞台を見たら何と言うだろうか。演劇の持つ創造性、観客の想像力を大いに刺激する秀逸な舞台だと言える。

    見ないと損しますよ。

    ネタバレBOX

    デイトレーダー、危険ドラッグ。今風のキーワードがちりばめられた物語の展開に目が離せない。ネタバレ専用といっても書くのをためらわれるおもしろさ。これはやっぱり生で見るしかない

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    2015/11/14 00:23

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