満足度★★★★
不思議な空間
まず物理的な空間がすごく面白いのです。劇場ではなくてビルのワンフロア。秘密の場所に迷い混んだみたいでした。
そこが幻想的な海になったり、病院になったり、死後の世界になったり、目の前に繰り広げられられる異世界に観客は取り込まれ、迫力ある役者さんの息遣いに圧倒されました。
死に瀕した老父とその娘の愛憎、若き父の魂の放浪、子供時代の娘の想い出などが交錯するのですが、どのシーンも緊張感があって目が離せませんでした。
異世界にもかかわらず、これほどまでにネイティブな大阪弁演劇があったかというほど、役者さんから出てくるセリフがナチュラルで、それも圧巻でした。