泥花 公演情報 劇団桟敷童子「泥花」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    炭鉱三部作第二弾
     以前にも書いたことだが、桟敷童子の強みは、舞台美術迄、皆劇団員総出で作り上げてゆくことによるチームワークの良さにあるだろう。

    ネタバレBOX

     
    通常の劇団が作品の稽古でだけ一緒の時間を過ごすのとは、自ずと異なった自然な相互関係が、成立しているのである。このことは、スタニスラフスキー理論の目標である、自然な演技に繋がってゆく。更に、皆の協力によって出来上がった舞台美術は、大道具から小道具に至る迄、実に気配りの利いたレベルの高い物であり、愛着の感じられるものであることも見逃せない。
     東氏の演出にも型があるのだが、これが非常にオーソドックス。芝居らしい芝居なのだが、観客の喜怒哀楽を司るツボを良く心得た、氏の演出に観客は快く載せられる快楽を味わう。音楽や、大道具、花吹雪や照明も連携して感激を盛り上げるのだが、この演出が決まっていること、役者個々人の持ち味が、クライマックスで最大限活かされている点にも注目しておきたい。

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    2015/11/12 12:55

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