満足度★★★★
カラチャイ版『バグズ・ライフ』
「ピスタチオ的手法」を駆使した「想像力刺激演劇」、今回は冒頭のカブトムシが捕まるシーンにおいて、それまで追いかけていた数人の子供たちが捕虫網の輪っか部分になり、しかもちゃんと1人が後方にいて、超広角レンズで見たようなカブトムシ視線になっているのが非常に見事。
さらにその直後のジャコウアゲハが蜘蛛の巣にかかる場面で、組体操の扇を二重にしたようなカタチで網を表現したのも美しく、この2つでもうツカミはオッケーどころか芸術的でさえあるという。
以降は先に捕まっていた虫たちと共に人間のもとから脱出するまでを虫の視点から笑いも交えつつ描いていて、『トイ・ストーリー』なども連想したりしながら楽しく鑑賞。