満足度★★★
明るく元気な物語
東京国際フォーラムという大きな舞台にしっかりとセットが作り出される。それは「赤毛のアン」という小説に表現されている風景のイメージである。もっとも小説は自分で想像し、イメージを膨らませる。一方、公演は視覚で観せているので、自然とその情景を受け入れることになるが違和感はなかった。物語は、原作のエピソードやエポックとなるようなシーンを紡ぎ、大きな物語を観せてくれた。世界的に有名な小説...アンが孤児院からクスバート家に引き取られ、そこで起こす騒動の数々。
そこでは常識と思われていた「偏見」や「不平等」について、子供の目を通して明るく悟されるようだ。そしてアン自身は、外見を気にしつつも無邪気な子供から恋する大人へ成長する姿が愛らしい。そこに本質の重要性を訴える意図が感じられる。
この公演では、小説にある未来に向かって、というメッセージのようなものが感じられた。
少し気になるところは...。