満足度★★★
成長の物語
このミュージカルは何度観ても良いミュージカルと思っている。ストーリーとおりの少女の成長の過程(ダイジェストではあるが)を歌と踊りで紡ぎつないでいる。観る側もその世界に浸って,物語を,キャストを見守っている。だからこそ,ストーリーに変なものを入れて途切れさせてほしくない。まぁ,セールスマンによる物販の紹介はご愛嬌。町の祭りのシーンで,町のバイオリンの名手?と称するキャスト以外のおっちゃん(オケの指揮者である)がストーリーの雰囲気とはそぐわない曲を変なオーバーアクションで弾くのもまぁ毎年のことなんで仕方がないと我慢している。でも,今回,日韓国交50年だからといって,韓国人のライブをあそこに入れるのはどうなんだろう?物語が途切れちゃったなぁ。そのせいか,今年はマシューの死以降の感動の場面があっさりとしていたような気もする。もちろん,このミュージカル,キャストはしっかりと練習を積み,見事な歌とダンスを披露してくれている。だから,なおさらそれと相俟って物語を堪能したいのだが・・・。あと,それと自分が座った周りの観客にも問題があった。いびきをかいて寝て,目が覚めたら何度も大きく伸びをしたりする変なオヤジはいるし,子供が飽きてしまって泣いたり椅子を蹴ったりしているのに,外に連れても行かず,子供とおしゃべりをする家族もいるし(もちろん,このミュージカル,子供にも見せるべきものだが,物心もつかないような乳幼児を連れて来たらどうなるかわかりそうなものだし,その子に話しかける親はやはり周囲に対する配慮が出来ない人間として批判されても仕方ない。),観劇環境は酷いものだった。そういうこともあり,今回の観劇,キャストの技術と頑張りに比して,満足度は高くない。残念。