月光条例 ~かぐや編~【全公演満員御礼!ありがとうございました!】 公演情報 カプセル兵団「月光条例 ~かぐや編~【全公演満員御礼!ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「スゴイスゴイスゴイスゴイスゴイ!」色々がスゴイ!
    あの熱気に当てられての興奮がまだ覚めやりません。

    まず前作である「月光条例」が舞台上での表現力豊かかつ
    迫力があって、そして泣けるとても面白い演劇でした。

    で、後編もちろん期待してましたが、
    前作「月光条例」を吉久版月光しか観れていなかったので、

    今回(逆に)青木版月光しか観れない状況で、
    「ちゃんと気持ちの上で物語つながるかな?」
    など観劇前は心配していました。

    (ネタバレは避けるとして)
    でも開演してみると、
    「ただ後編」ではなくちゃんと1本のお芝居として、
    そこまでに至る経緯も(軽くですが)流してくれていたので、
    青木版月光のイメージが胸の中にストンと入ってきた
    上での本編観劇となって良かったです。
    ※ でも前作「月光条例」を直接あるいは
      DVDで観れているに越した事はないと思いますが( ´ー`)


    元々カプセル兵団といえば
    「ビジュアルイマジネーション演出(パワーマイム表現)」
    「飛び出す演劇(笹塚ファクトリー最終奥義)」で有名ですが、
    今回良席だった事もあり、

    ・ 劇場中を飛び出しまくる50数人の役者・パフォーマー陣

    ・ 多彩なビジュアルイマジネーション演出の数々

    ・ (普通にすごい)アクション、立ち回りの数々

    ・ (色々な要素が絡んで)胸に突き刺さる
      (はっきり言って泣ける)各役の台詞/語り

    ・ 小気味よく、時に豪快に差し込まれる笑いネタ

    ・ 何よりも有り余る役者とパフォーマーの熱量

    ・ そして「月光条例」を表現する衣装から小道具からの素晴らしさ

    これらに当てられて「興奮」「感動」「笑い」など
    いろんな気持ちでグングン舞台上に引っ張られていきました。

    2時間45分なんて時間が全く感じられませんでした。
    もう涙腺も緩みっぱなし、
    「これは上手い!」という笑いネタには拍手も飛び交い、
    「月光条例」の世界にみんな夢中でしたね( ´ー`)


    10月時点、今年度一番引きこまれた演劇です。

    これも、
    カプセル兵団+笹塚ファクトリー、そして藤田和日郎が
    組んでこそ実現出来た超名作かなあと。

    ネタバレBOX

    【思った事】
    台詞トチリは結構ありました。
    飛び出す演出で外へ飛び出すパフォーマーさんが転んでしまう
    というトラブルもありました。

    でも、表に書いた通り「良さ」が「スゴイ!」。

    トラブルにもまったくお芝居から気持ちをそがれる事はありませんでした。


    特に「飛び出す演劇」、
    真ん中通路側の良席だった事もあり
    飛び出す演者陣面々の熱気と圧力がガンガン、グングン感じられました。

    ※ やっぱり「飛び出す演劇」は笹塚ファクトリーが最高ですね。
      笹塚ファクトリーが閉園した後、
      同様の劇場があると良いのですが・・・それだけが心配です。


    カプセル兵団の良さは表に書いたもの以外にも、
    「カット割りの上手さ」があると思います。

    印象的な一瞬/台詞の為に(10秒にも満たない)1場面を差し込んだり、
    という場面転換の妙味は、カプセル兵団の場面転換法
    (「ギュルルルルーン」の効果音と共にみんながダッシュでハケる、入る)
    じゃないと多分表現出来ないんじゃないですかね。

    ああいう「一瞬のカット」の差し込み方って、
    お芝居というよりアニメ/映画や漫画的表現なのかな?
    とも思ったりします。


    【原作について】
    サンデーで「月光条例」が始まった当時、
    ちょうど「そろそろ漫画雑誌やめるか」と思っていたのと
    「月光条例」がお伽話が題材、
    という所になにかマイナスイメージを感じてしまい、
    数話読んだきりだったんですよね。

    しかし、カプセル兵団での前作舞台化で
    「こんなに面白くて泣ける作品だったんだな」と知り、
    すぐにも全巻揃えようと思ったのですが、

    「後編も舞台化する」との事だったので、
    ネタバレを避ける為今まで(1年?)待ってしまいました。

    フライヤーによると舞台での終わり方はあくまでも
    作/演出吉久さん独自らしいですが、
    これで安心して「月光条例」全巻を集められます( ´ー`)

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    2015/10/01 23:50

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