あの日はライオンが咲いていた 公演情報 PocketSheepS「あの日はライオンが咲いていた」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    プロジェクトEDEL
     今作のタイトルはエーデルワイスの学名Leontopodium alpinumから採られている。

    ネタバレBOX

     物語は、EDELと名付けられたプロジェクト開発に纏わる治験と記憶の意味する所についてが話の中心になるが、科学技術の齎すもの(利便性や効率化)とその暗部(環境破壊や生命への脅威、武器・大量破壊兵器創出等)問題が、被治験者の精神状態との関係で浮き彫りにされ、キチンと問題化されている点で、再演されるだけの中身を具えた作品であるということが、良くわかる。
     因みに官僚の中でも優秀でないことで有名な、文科省の官僚共の短絡が話題を呼んでいるが、文系不要論を抜かす前に、うぬらの哲学的教養の無さを嘆くがよい。
     また、EDELの被治験者は、自分がどんな記憶を失ったのかを思い出すこともできないのだが、いざ、記憶を抜かれた後、何を失ったか深層心理レベルで不安に思ってプロジェクトチームに問い質しても答えてもらえない状態が描かれるが、この辺り秘密情報保護法に関する裁判にそっくりなところも怖いようである。

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    2015/09/14 17:05

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