満足度★★★★★
私が演劇を好きになったのは...
早いテンポで役者さん達が憑かれたようにシャベリ続ける舞台は(ケンシローのセリフのように)もう死んだのかと思っていました。 でもそれが今ここには活きておりました!
多人数が舞台にあがっていて、その周囲の人達の力を借りながら主な役者さん達がシリアス&オフザケな掛け合いで物語を展開をする。絶妙なテンポで物語りは進行するが、その2~3割はメインのストーリーと直接の関係はない刹那的お遊びセリフで構成されている。でもそのお遊びセリフこそが単に重くてシリアスな芝居ではなく豊かな情感の広がりを感じさせる舞台を作っている。 そういう舞台を観たのが原点でした。今回もそういう舞台なのがとっても嬉しいです!
今夜もメイド長の右頬にはひと筋の涙が伝い、その時ふと舞台全体に眼を転じると西九条家の家族やメイド・執事さんたちも同じ表情をしていました。演じてらっしゃる方々も家族になってるんですね!