時をかける206号室 公演情報 企画演劇集団ボクラ団義「時をかける206号室」の観てきた!クチコミとコメント

  • 熱回
    3回目の投稿失礼しますm(_ _)m
    (本日の観劇でついまたまた投稿したくなってしまったので)


    本日で4回目の観劇、観劇前会社にて、
    そろそろ自分でも「シナリオ全容はほぼ把握し、
    舞台上の明(メイン場面)と暗(その他の場所)での
    各役者の所作も見えてきた。
    そろそろさすがに”飽き”という感情が来るかな?」
    と思っていました
    (忙しくない人がいればチケット譲ろうかな、とか思ったり)。

    今まで何度か千穐楽の舞台を観て、その熱量の違いなどに
    「千穐楽はやはり特別なんだなあ」とは思っていました。

    で、本日は撮影回でした。
    (多分ですが)撮影回もまた役者達にとって
    特別なものなんだなあと認識しました。


    「ミス出来ない」という緊張からか、
    序盤こそ逆にミスが目立ってしまったものの、
    熱量のこもり方が半端ない。

    先日のトークショーで齋藤彩夏さんが
    「役に入りきってる時」の話をしていましたが、

    各役についてまさにその「役に入りきっている」演技が
    今まで以上に展開されて、
    今までの観劇回で理解し覚えた事自体を忘れたかのように、
    「舞台自体」にまさに惹きつけられてしまいました。

    そして、その中で情熱的な役についての熱の込め方、
    その熱量が観劇側にも伝播してくる事は
    今までの色々な舞台で知っていましたが、

    それ以外の演技、狂気や優しさなど
    「情熱」を込めるのとはまた違う役についても、
    やはり「熱」は込められるし
    「魂」を込めて演じているというのを
    感じられるという事を再認識しました。
    (演技の世界ってやはり奥が深いなあ( ´ー`))


    終演後イベントでRose in many colorsのAlphaさんが、
    声帯の手術をしたばかりでしばらく歌は歌えない、
    というのをおして、
    ファンの為に「イタイイタイイタイ」を歌ってくれたのは
    (さすがに手術後今日ひさびさに歌ったという事で声は出ていませんでしたが)、
    その行為自体に、そして歌に合わせた無声芝居を観ていて、
    なんだか泣けてしまいました。

    Rose in many colors with ボクラ団義でのPVが実現するといいなあ( ´ー`)

    ネタバレBOX

    【思った事】
    ・ ストーリーテラーのメイン側を張る今出さんの成長がすごいなあ、と。

      初回観劇時、本劇はストーリーテラー2人”男”と”女”の
      説明含め台詞の比重が完全に”女”側(今出さん)にあった事からも
      (”男”側は大神さんが言うように毎回空っぽの状態から始め、
      場面と”女”の投げかける台詞にリアクションする形で段々真に迫っていく)

      (大役ゆえに)今出さんの演技が安定しないと
      それがそのまま観劇側に伝わってしまい
      観劇の集中が切れてしまう、
      という文句(?)を書きました。

      初日はノレる場面ノレない場面があったのか、
      その辺り「演じている」から「ただ台詞をつないでいる(読んでいる)」まで
      演技に不安定さを感じました。

      しかし、本日は噛みトチリの有無はともかく、
      とにかく「役に入りきる」(些細なミスで自分を崩さない)
      そういう姿勢が見えるように、
      見事に「役」のまま1舞台乗り切ったように思えます。

      1日目、2日目(自分の初回観劇は2日目)辺りで観劇し、
      自分と同じような感想を抱いた人にこそ、
      今の姿を観てほしいなあ、
      観劇を後半に合わせてきた人にとっては
      「今(今日)が一番脂の乗ったいいタイミングだなあ」と思いました。


    ・ 熱量の込め方がハンパない。
      まず情熱的な役どころの皆さんの
      今日の熱量はハンパなかったと思います。

      ”漫才師”2人、”オカマ”、”妻”齋藤彩夏さん、
      の演技がいつもに増して「迫真の演技」とでも言うのでしょうか、
      舞台上から演技の体当たりをくらっているかのように、
      すごい熱量を感じました。

      そして、いつも前半は空(から)、
      後半は(自分の理解を超えた)衝撃の事実に
      驚き混乱するという”男”大神さんの熱量もすごかったです。


      そして何より、
      (怒りなどの感情を中心とした)
      情熱的な役どころ以外の面々も
      その役に応じた「熱」を込めて演技をしている、
      という事を改めて理解(?)出来たような気がします。

      ”二重生活の男”が、”嫁”が誰の子とも知れぬ子を宿して現れ、
      三つ巴の様相を呈してへたり込んだ後、

      (この時既に「逃げる」事を決めていたのかは分かりませんが)
      立ち上がって「3人で暮らそう」~実際行方をくらますまでの演技に

      「狂気」と言っていいのかこれが”男”の「逃げ」という思考の始まりだったのか
      (それまでも考え方などにおかしな部分のあった”二重生活の男”ですが)、

      「まともさ(理性)」的なものを失ったかのように、
      演技が切り替わる部分をみて、

      ※ 各観劇回ごとに、いい意味で「なんて嫌な奴なんだ」とは思っていましたが

      演技への役者としての意気/熱の込め方には、
      こういう形もあるんだなあ、と改めて思いました。

      そうして観た時、その他の各配役についても、
      「優しい」「温かい」役どころの各人も、

      その気持ちを深く持つ/込める、という事をやっているんだな、
      と今までの観劇ではあまり共感する事もなく観ていた部分について、
      「こういう熱量、演技への魂の込め方もあるのか」と、
      感情に刺さってくるものを感じられるようになりました。

      ? 観劇者レベルが上がったのでしょうか(??)
        いい体験をさせてもらいました。


    そういう意味で「4回目」とはいえ、
    今回はいつも以上の良回だったなあ、と( ´ー`)

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    2015/08/26 23:38

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