満足度★★★★
気がつけば五・七・五
先日観てきた“試験管ベビー 35th capsule「気がつけば五・七・五」”のテーマは『薬物』でした。
どこにでもいる人が、(後で考えれば)たわいもないことをきっかけに薬物に手を出しまい、その堕落した人生をやり直すためにダルクの仲間と支え合いながら悪戦苦闘する日々・・・。
簡単に書いてしまえばこんな内容でしたが、“試験管ベビー”をよく知るファンにとっては、余りに暗く重たいテーマ。
ボクの知る限り、普段、バカばっかりやってる“試験管ベビー”が社会問題にここまで突っ込んだのは、イジメをテーマにした「罪なき子供のヒドイ罪」(2009年上演)以来かな。
勿論、今回の「気がつけば五・七・五」も、いつもどおりの下ネタを含めたお下品さは健在、爆笑シーンの連発。
ただ、笑わせながらも、薬物の怖さ、薬物には手を出しちゃいけない、そして、もがき苦しみながらもダルクの生活により、社会復帰に向け奮闘している人がいるということは、観た誰もに伝わったと思います。
そして、この公演の、アフタートークのシークレットゲストとして招かれたのは、マーシーこと田代まさしさん。
ついこの間、またしても盗撮疑惑で世間を騒がせてしまったマーシーを、このタイミングでよく呼んだな、と思っていたら、お騒がせ騒動の前に出演交渉は終わっていたとのこと。
あ、あの騒動は、全くのシロで、警察を含め、潔白が証明されているそうです。(じゃなかったら、ゲストで来てないよねw)
本公演を2度観て、さらにマーシーの(ギャグをちりばめながらの)生々しい話を聴いて、わかってはいるけれど、改めて薬物の怖ろしさを知ることができました。
薬物に手を出したらアカン!絶対アカン!
タバコとコーヒーを止めることができないボクが言うのも何ですが、ホントにアカン!!!
2015/08/18 20:01
また「観てきた!」にコメントいただき、嬉しいです。本当にありがとうございます!
三重ダルクさんに取材した時、取材に応じてくださった指導員の方は元郵便局の局長さんで、たった一回薬物に手を出してしまったと。そして何もかも失ったけど、今は同じように苦しんでいる仲間を助けるために、指導員になったと教えて下さいました。その際、薬物は意外にすんなりやめられたけど、タバコと酒を断つ(基本ダルクはお酒もタバコも禁止しているところが多いのです。でも薬をやめてる最中に無理にやめさせられないから、徐々に。タバコとお酒はまた薬に手を出してしまう要因が強いそうです)のに時間がかかった、特にタバコは本当に辛かった、むしろ薬やめるより、タバコをやめるのが辛かった、とおっしゃっていました。
それを聞いた代表かこが「普通の愛煙家の方が依存しているって言われているみたいで、自分もタバコ吸うからちょっと悲しくなった…」って言ってました(笑
何がきっかけで薬に手を出してしまうかわからないし、何かしら人は何かに依存しているかもしれない。そういう風に考えるきっかけを皆さんに与えられたなら嬉しいな、と思います。…そこまでは伝わってないかもしれませんが(笑
いつも応援ありがとうございます!
次回もぜひよろしくお願いいたします。
試験管ベビー 制作 加藤奈々