ウーマン・イン・ブラック 公演情報 パルコ・プロデュース「ウーマン・イン・ブラック」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    7年ぶり
    なぜか今回も斎藤&上川版と同じ座席位置から観劇。
    すでに展開はわかっているのに背後から迫り来る影や音響に灯りの効果に、思わず「ひー」と声にならない声が出そうになるのを必死に抑えながら見ていた。
    劇中、あの手招きは日本的な気もしたけど、古今東西心理的怖さは万国共通なのな。
    ただ今回も悲鳴音が少しうるさく感じ、和物だったらすすり泣きとか囁き声とかで迫ってきそうだけど、そこらへんは西洋的戯曲感覚の違いなのかな。
    今回のスパイダーもかわいい。
    周りに怖がりさんの観客がいるともっと効果的かも。怖面白かったです。

    ネタバレBOX

    イギリスの小さな町にある邸宅。その所有者の女性が亡くなり、残された書類整理を依頼され館に向かう。海の中で小島の様に浮かぶ邸宅、行けるのは干潮のときに渡れるくらい。海で砂浜、のちに底なし砂浜?時代背景で、馬車と列車を活用している雰囲気から、以前NHKで放送していた「シャーロック・ホームズの冒険」を思い出しながら見ていた。

    弁護士が若い頃の体験した恐怖談を若い俳優が再現するという出だし。
    今回の弁護士と俳優コンビの2人も、劇中劇のような再現の中、服装や仕草、声色の違いでキップスが関わった人たちを演じ分けるという多重構造。徐々に重く息苦しい展開の間合いのようなものが上手いなーと思った。
    舞台中央には大きな籠。机になったり列車や馬車、ベッドや祭壇など変化に富んだフレキシブルな使い方。他に目立つようなセットはあまりないのに場面が変化しているのがわかり、見えない場所にセットもあるが、照明で浮かび上がらせる様に恐怖が倍増させられる。

    姉と妹の愛憎、妹の子供をめぐる残酷な出来事。それに関わってしまった男。姿を見せない女たちだけど、強烈な印象を残し存在感を見せつける。哀しい女たちの物語でもありました。

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    2015/08/15 11:51

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