満足度★★★★★
お見事!
観劇させていただきました。この公演へ行くたびに思うのですが、普段劇場観賞をされていないだろうと思われるごく一般の方が実に客席に多く見られます。観客から頂いたお題から起・承・転・結をそれぞれ3分で一話の芝居を創り上げるわけですが、不思議に思うのは役者さんの芝居感覚が小劇場の芝居そのもので演じられてるのに、ごく一般の方が大いに楽しまれることです。
一話にすると12分ですから、内容を盛りだくさんには出来ません。観客のもっとも望む「笑い」を中心に話を展開するのですが、自分だけの感じ方ですが
一般の方の「笑い」がテレビのゴールデンタイムの感覚に対し、小劇場の「笑い」はラジオの深夜放送の感覚に近いものがあるような気がします。にもかかわらず小劇場の感覚そのままで演じられる役者さんの演技が、一般の方も小劇場での観劇をされる方も両方に受け入れられる極めて稀な成功例に思えて仕方ありません。しかし、この日頂いたお題はいずれも難しいものばかり。普段と違い、各チーム多少「笑い」を押さえ物語の完成度で勝負する中、「笑い」での一本勝負で望んだソニックテイルがこの日一番の「笑い」と「拍手」を最後まで集め第9戦1位でした。これまでの総合成績最下位と低迷するソニックテイルは最後の最後に感動まで付け加えてくれる素晴らしさで、お見事でした。