ヘルメスの媚薬 公演情報 BELGANAL「ヘルメスの媚薬」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    17時の回と20時の回を観ました

    上演時間60分。

    上手側壁際、下手側壁際、手前の3面客席。
    壁際席に座ったら冷房の風を強めに感じました。

    台本は、終演後に800円で販売してました。

    ひび割れていくような展開と、音楽がマッチしていて
    1回でも震えたし、2度観たら伏線探しが楽しめました。
    角度によって新しい発見があって
    登場人物それぞれの「時間」を感じられて楽しいです。

    小道具のひと手間もセンスがよかったです。

    挟み込まれているパンフレットの設問があまり見かけないタイプのもので、
    この結果は関係者じゃないけど私も知りたいと思いました(笑

    ネタバレBOX

    医療ドラマでよく見かける
    隠蔽や治験結果の改竄、
    血のつながりによる経営の腐敗など「ですよね!」が盛りだくさんでした。

    大きなどんでん返しというより、じわじわと恐ろしくなるような展開、
    そして大爆発。

    登場人物たちの隠し事が末弟に明かされ、
    内科医によって真相と方便が暴かれ蹂躙されていくシーンは
    中でもかなりゾクゾクしました。

    門野さんのKY(実は読めてる部分もある)と、もの知らず加減が、
    いい感じに流れを切ってくれて、
    第3者視点になったり客側のサポートになってくれて
    漢字の多い会話にもついていきやすかったです。

    柳井さん脚本の、別作品とのちょっとしたつながりも、
    先週上演したものと、同じ劇場で昨年上演したものとで、2つ見つけました。

    2回観て、登場人物同士のちょっとした掛け合いが
    まったく同じというわけではなく、
    役者に委ねているのか演出を毎回変えているのかわかりかねましたが
    閉塞した空間ながらキャラクターが生き生きとしていて楽しかったです。

    壁をなでる兵藤さんのうっとりとした表情や、
    愕然とし、小さくなっておびえる百合さんの登場時とのギャップ、
    嘘をついている人の表情の隠し方や
    隠し事をしている人が共犯者や崩壊のスイッチになりそうな相手にに対し
    抑止力としてて異様に接近したり話をさえぎったり
    目線を配ったりしているところも細かくて見ごたえがありました。

    15年前の話も、いつか作品として観てみたいです。

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    2015/08/01 23:30

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