蜃気楼ト走るハイバネトランチ 公演情報 ハイバネカナタ「蜃気楼ト走るハイバネトランチ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    企てに満ちたラフさとふれ幅
    入場してからの、どこか気楽な場の空気、
    開演してからも暫くはまとまらないシーンが続く。

    でも、それがふれ幅となり、観る側をぐぐっと引き込む引力が生まれる。

    チープでラフな部分がそのまま物語のインパクトや密度に翻ることに目を瞠りました。

    ネタバレBOX

    冒頭から暫くは、物語うまくまとまって感じられないし、
    台詞の意味もすっとは伝わってこないし
    噛み合わない部分もあって。

    でも、よしんばそうであっても、役者たちのお芝居がしっかりとしていて、
    とりあえず観る側を信じさせるに足る力があって、
    前半を見てしまう。
    すると、それが3人姉妹の日々に繋がり、
    距離感となり渡された台詞にも意味が生まれ、
    前半に置かれたものが舞台の質量に翻っていく。

    作り手の企てが見えると、ダンボールの小道具も
    シーンの重ね方も、会話の切り出し方も
    とても強かだと思うし、
    役者達の、ロールに対してのへたれない貫きを感じたりもする。

    ラストの、登場人物たちの家族であることのありようを
    観る側に得心させる作劇の力に感心。
    終演時には、それを支えた役者ひとりずつの個性も
    とても魅力的に感じました。

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    2015/07/27 11:22

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