満足度★★★★★
澱みのない演劇
当日パンフレットで山崎さんが今回の公演を「澱みのない演劇」と評していましたがその通りでした。
公演本番の3日前に出会った中高生がワークショップ(サマースクール)を通じて一本の作品を作り上げる試み。
王子小劇場が3年前から取り組んでいるプロジェクトのようでしたが今回が初見。
たぶん30分くらいの作品を一本かな~、と高をくくっていきましたが2時間20分の上質な演劇を観ることが出来ました。
中身としては、出演者の自己紹介と身の回りのエピソード以上のものはないんだけれど、それだけでものすごく豊かな空間になっています。
ピュアなんだけど「面白いことやってやるぜ」っていう姿勢が出演者全員から感じられて、普段観る芝居よりも数倍爆笑しながら観ることが出来ました。
陳腐な言い方ですが、中高生×演劇で本当に奇跡のような瞬間が観られました。再演とか絶対不可能なので時間のある方は絶対に行ったほうがいいです。