満足度★★★★★
あれ?眼がおかしくなった?(ジレンマ観劇)
かと一瞬焦ったぐらい、最初のシーンのストップがすごい。全員蝋人形に見えた。動き始めても止まるとやはり蝋人形に見える。なにこれ、恐い・・・・・。まあこれは動きに磨きがかかったということですね。完璧主義の困った劇団だなぁ、と思いながら観劇。やはり凄まじい会話バトルが魅せる。なんというか、以前より完璧さが自然になった感じだ。再演のせいもあるかもしれませんが、噛んじゃうとダメ~という感じが無くなって、少々の台詞の噛みなどモノともしない迫力があって、見ているこちらは非常に疲れるけれど三昧の境地に。いや~、見られて幸福です!何だか、すごく高度なジャズのインプロを見たような気分だ。アフタートークを見てその理由が分かったような気がした。お芝居は生き物とよく言うけれども、こうした台詞バトルは本当に俳優さん同士の演技バトルなんですね。それにしても、いつから言われなくなったんだろう「がんばろう日本」。何度でも、何十年でも、イチエフの惨禍に苦しむ人がただの一人もいなくなるまで、言い続け伝え続けたい言葉だと思う。