満足度★★★★★
2時間半の「幻想世界」の旅
なんと4回目の再演(=5回目公演)との事でしたが(自分は初見)、
フライヤーより抜粋の単語
「大気圏藻海(たいきけんもかい)」、
この言葉だけでも
「厨二レベル高すぎ!」
「少年時代の空想癖そのままに描かれたようなこの物語(?)に、
おっさんもおっさんな自分は逆に引いてしまわないだろうか?
ドップリつかれるものなのだろうか?」
とちょっと心配してました。
しかし全く心配ナッシング、
はっきりいって素晴らしい吸引力を持った
「ファンタジー(幻想世界)演劇」でした。
(内容の詳細はネタバレになるとして)
自分が特に気に入った点として
・ 役者がみんな「活き」がイイ!
いい作/演出が先でそれに役者陣がノッタのか、
役者達のノリの良さが物語を更に底上げしたのか、
どちらが先かは分かりませんが、
アンサンブルキャスト含め、
みんなお芝居のその台詞から所作までが
「ノリにノッてる!(やる気に溢れてる)」と感じました。
(初日なので、実際は緊張でドキドキだったのかも知れませんが…)
・ 物語が素晴らしい。
フライヤーでの説明もあって、非常に分かりやすく
世界の切り替わりから、
その中での主人公(達)を中心とした
喜怒哀楽と葛藤がすごく伝わって来ました。
(多方向ドラマティック演劇とでも言うような)
涙腺も緩むし、ラストに向けてのドキドキ感もハンパなかったです。
・ 衣装、武器、小道具からお芝居はもちろん
殺陣/アクションまで、
個々の役者の個性(身体能力から体の大小など)を活かしまくってる。
例.殺陣上手には殺陣上手の動きを、
そうでない人も十分練習された、
見てて「気持ちが冷めない」、
役者達の「闘い」としてのぶつかり合いを
見事に表現していたかと。
(どう見ても練習不足、という殺陣に出会うと
「なんでこの人選んだの?」って
気持ちがお芝居から離れちゃうんですよね。
それが本劇中では感じずに済みました。)
思い出すほどに褒めどころ沢山で、☆5つは当然です。
よく「今年1番」って言葉を使っちゃいますが、
「今年1番ハマれるファンタジーな作品」だったと思います( ´ー`)