満足度★★★★★
誰かのために生きる
フィクションとノンフィクションを織り交ぜた作品だというが、その境界線を
全く意識させない怒涛の展開が素晴らしい。
大統領の思惑と言動、完全に “外交負け”している日本の政治家など
“あるある”感満載で説得力ありまくり。
息もつかせぬ緊張感と無駄のない台詞、巧みなキャラの配置によって
たっぷりと伏線が張られ、驚きのラストまで一気に見せる。
私には初めて拝見する役者さんも多かったが、そのあまりのハマりっぷりに、
もうこれ以外の配役が考えられない。
3か所の出入り口を生かしたスピーディーな出ハケと場面転換の巧さにも感心した。
繊細な照明も素晴らしい。
それにしても終盤のあの演出、もう一度別の角度から彼の表情を見てみたい。