満足度★★
届いてこない
物語として歴史に翻弄される恋人たちの悲恋ものは好きなジャンルのひとつなのですが、どうしても舞台の上の世界に入り込めないままでした。
言葉(歌)にはチカラがある、というひとつの大切な作品テーマとは裏腹に残念ながらセリフが上滑りしている印象。早口だったり、声が小さかったり、余韻もなにもなかったり、一本調子の繰り返しだったり…気になることが多すぎてセリフが登場人物の「想い」として届いてきませんでした。
良いセリフがたくさんあったのに、感情移入できずとても残念でした。
中にはステキな役者さんも出演されていたのに、そちらが逆に浮いてみえてしまうという勿体なさ。
ストーリーは好きでしたが、言葉遣いの現代化加減も中途半端な印象で全体的な違和感を拭えず。
舞台を観に行ったというよりは、一部の力量ある役者さんの演技を観に行ったと割り切らなければ4500円のチケット代には見合わないなぁという個人的見解。