満足度★★★★★
素晴らしいの一言
この公演の最大の魅力は、観客に「芝居と音楽を融合」させたファンタスティックな世界を楽しんでもらう、そんな思いやりが感じられるところである。
舞台後方を少し高くし、そこにオーケストラ(17名編成)を配置し、客席の全方位に楽曲が聴き取れる工夫をしている。通常であれば、ピットでの演奏になるが、会場(スクエア荏原ひらつかホール)はオペラ等の専用劇場ではないため、芝居と融合させるには難しいと思う。演奏者は少し高いところから、芝居だけではなく、客席まで見えてしまい集中力を保つのが大変であったと思うが、見事に演奏していた。逆に観客としては、クラシック音楽と芝居の両方が楽しめた。