期待度♪♪♪♪♪
作品テーマである『みらい』を考えてみた
係長「『未来』って何なんでしょうね」
部長「そりゃ君、日本語のとおり、『未だ来ず』だよ。何か将来へ対する漠然とした不安でもあるのかね、話してみたまえ」
係長「今はフサフサな髪も、10年後、20年後はいずれは消え去るのかと…」
部長「うむ。よりによって その『未来』かね! 他の質問にしなさい!」
係長「いや、ね、今は嫁とはラブラブじゃないですか、ボク。新婚だから 当たり前といえば当たり前ですよ。でも、倦怠期に入ってたらボクと同じ寝室で寄り添ってくれないのかな、と。その姿が…ウッウッウッ…」
部長「2年前、熟年離婚したよ!だから、そういう『未来』を私に聴くのは よしなさい君!」
係長「ついつい。申し訳ありません」
部長「『ついつい』ってどういうことかね。第一ね、君。大阪都構想の窓口調査がテレビジョンに流れたでしょう。52%が賛成だよ。この数がテロップにバッとでた頃は賛成派も、反対派も、『未来』は『大阪都』だったわけさ」
係長「なるほど。大接戦でしたけどね」
部長「ところがよ、NHKが『反対多数』を速報したら もう大阪市民の頭から『都』の文字も、『未来』もないわけ。つまりね、『未だ来ず』とは書きつつ、僕や君も含めてみんな その当事者だよ」
係長「…部長は賛成派だったんですか」
部長「そりゃあ、僕の熱いトークを拝聴してもらえば理解してくれると思うけど、もちのロンだよ、君。Tシャツもね、3枚 買った、『UNIQLO』で」
係長「おそらく何の意思表示にも (笑)『大阪都構想賛成』のTシャツ、ホームページとかやらで注文した人間は周りにいますけどね」
部長「いやあね、それがだね、選挙期間中に公式の方が完売というわけさ、君。残念さ。その代わり、代用品としてね、オレンジ色のシャツを買ったのだよ。どうだね、この『大阪愛』は」
係長「それは代用品にならないかと(笑)そういえば ネクタイ『賛成』してましたけど、今ですからね、職場でも部長が選挙活動やって らっしゃったのを 知ったのは(笑)仕事 オフの日も毎日だったんですか」
部長「もちのロンさ」
係長「実は、あの 夏ミカンだか、腐ったミカンっぼい色、女子社員に評判だったんです」
部長「腐った、は余計だけれども、そうかいかい。ふむふむ。婦女子の評判 目当てではないから嬉しくはないよ、嬉しくは。喜びの舞なんて もんをするに値しないよ。まっ、その上で尋ねるがね、誰だね 女子社員というのは」
係長「は…」
部長「個人名だね、いわゆる個人名」
係長「えーと、たしか◯◯さんに、△△さんに、××さん でしたか」
部長「……それ、皆さん うちの契約先だね…フロア清掃を一括してお願いしている『掃除のオバサン』の方々だよね…なんで、背中越しから僕のネクタイの色を……う〜ん大変疑問であるが…」
係長「でも、部長 大の『阪神ファン』ですよね?甲子園球場 敵に回しちゃったんじゃないですか」
部長「そりゃ、応援席から追い出されたよ、君」
係長「…え」
部長「『巨人の刺客か』って。この だね、この愛に溢れた猛虎がだね、ウサギのごとくピョンピョン自由席へ移動するさまは 泣けたね〜」
係長「…食い下がるかと」
部長「そう!僕もだね、『金本の心の兄弟』を自認するもんだから怒り心頭でね、阪神ファンへね、物申しましたよ、ホントに」
係長「まあ、一番 怒り心頭なのは『金本さん』でしょうけどね」
部長「えっ?兎にも角にもだね、『年寄り や婦女子は都構想反対だ、市がなくなるのは困る、住民サービス維持してほしい』いいますけども、それはね、だけれどもね、『大阪の未来』のみを判断材料にしましょうよと。野球観戦中の虎ファンの皆様もね、私がオレンジ色だからって情けないよ。今、大阪にとってね、全国の皆さんガヤガヤおっしゃっているけどね、大切なのは『都構想』てしょ!大阪が地盤低下すれば ジェット風船ブワァ飛ばしても楽器鳴らしても阪神おのずと最下位や。違うか?『アホンダラ』が この野郎!」
係長「ちなみに 球場 、熱狂的 阪神ファンは 何人いたんですか?」
部長「1万人と ちょっとかな」
係長「『僅差』って ほぼほぼ部長の せいじゃないですか!賛成派49%対51%の差だったんですから 部長のせいで 阪神ファンが反対派へ寝返った!」
部長「……そんな はずは…僕は…つまり…すなわち………ちょっちゅねえー」
係長「沖縄が登場する とこじゃないですよ!『大阪愛』どこにいったんですか」
部長「うむ。しかしながらね、『未来』っていうのは『未だ来ず』という言葉だが、当事者でもある。うむ。身を以て君に伝えてしまったな(笑)」