満足度★★★★
新演出版初見
念願の海宝マリウスに会いたくて、新演出になってからの初観劇でした。
噂には聞いていましたが、これほどに変化しているとは、驚きでした。
何より、セットのリアル感に度胆を抜かれました。
まるで、ディズニーランドの、アトラクションセットのよう。
スタッフ技術も、並大抵ではなく、生の演劇だと忘れるぐらい、映画のような、リアルなシーンが続きました。
でも、これまででも、複雑な人間関係や歴史的背景が、スピーディに語られて、わかりにくかったのが、更に加速してストーリーが展開するので、初見の観客には、理解が難しいのではと感じました。
また、セットが、リアルになった分、奥行きがある舞台構造になって、席によっては、死角が発生しそうに思いました。
舞台も、常に暗いので、後ろの席だと、キャストを認識し辛そうにも、思います。
一番残念なのは、アンサンブルの方達の為所が極端に少なくなってしまった点。他のミュージカル作品と違って、「レミゼラブル」だけは、アンサンブルにも、各人の名前があって、役の人生を体現できるシーンが、随所にあったのに…。
でも、とにかく、この作品の持てる力には、やはり圧倒されます。
海宝マリウス、上山アンジョルラス、知念ファンテーヌ、笹本エポニーヌ、皆さん、溌剌と演じていらして、素敵でした。