満足度★★★★★
メタフィクション好きにはタマらん
ある朝、荻窪駅の近くで目覚めた記憶のない男をメインに、誰かを待っている仮面の12人をサブにして進む物語。
序盤は多少モタつく感があるが、主人公が自殺しようとする少女と出会ってからは好調、2つの流れをクロスさせながらの進行も巧み。
そうして「主人公は現代の荻窪にタイムスリップした“あの人”か」と思わせておいての主人公が記憶を取り戻すことによるどんでん返しは「ヤられたぁ!」な快感、メタフィクション好きにはタマらん巧妙さ。
しかもそこで仮面の人々が顔をさらし、併せて配役紹介をする(それも劇中の内容に合致して無理がない)のが妙案。
で、劇中劇のオープニングが現実のクロージングとなるのは画竜点睛を打つ、な感じ。
あと、沢山の小さな十字架で大きな十字架を構成させる背景デザインもステキ。
更に舞台上のみならず、スタッフ、観客も含めて美少女(ないし美女)率が高くて眼福。
いやぁ、ええモンみせてもろたわぁ。
なお、「初めてのトコに甘い」σ(^-^)のことなので、評価の星は若干サービスサービス♪(爆)