かべぎわのカレンダリオ 公演情報 バンタムクラスステージ「かべぎわのカレンダリオ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    B⇒A順で観劇する事になり、本日B観劇時点での評価は凡ダッシュ
    B「ラウラの夏」観劇。

    自分にしては珍しいのですが、
    CoRichやツイッターでの本劇の評判の高さを聞いて
    慌ててチケット予約。

    5/24(日)朝からの公演順がB⇒A⇒Bとなっていた事、
    早い時間から観たかった自分は、
    (A⇒Bの順じゃないと問題あるんじゃないかな?)
    とは思いつつ、B⇒Aの順での観劇を選択しました。


    フライヤーで基本設定を知り、
    観劇を開始してすぐからの流れ、

    「アレ?フライヤーの説明での空気感とは違う?(全然明るい?)」
    と演技に笑いながらもその辺りに違和感を感じていました。

    しかしその後、舞台の暗転ごとに見えてくる
    同じ世界を違う角度から見たかのような雰囲気の切り替わり、

    そして一部メイン役の表と裏の顔が見え隠れするさまに
    「面白そう!」とは思えたのですが、
    「面白い!」と断定できませんでした。

    70分という短い時間の中でそれなりに動く物語展開、
    しかし感情がどうにも引っ張られきらない、
    それは何故?


    そう、気になっていたメイン役達の隠された背景が
    (全部)表に出てきてないのです。


    そして気付きました。
    共通キャストになっているこのメイン役達、
    この背景を知るには
    「やはりまずAを観る必要があったのではないか?
    その上でBを観るからこそB自体に
    すんなり入っていけるのではないか?」

    終演後、近くの観客の方が言ってました、
    「A⇒B⇒Aなのよ」と。


    また自分の「やっちまったなあ」系のミスです。

    きっとAでメイン役達の背景(過去)に触れて、
    そしてBでの展開を楽しむのが正しい観劇スタイルだったのかな、と。

    ※ つまり本作品は
      「A+B合わせて1本」、

      単独して1本で成立した作品というよりも、
      両方、順を追って観る事により
      面白さが格段に上がるタイプなんじゃないかな、と
      (特に後編的な位置にあるBは単独では成立しないのかと)。


    そういう意味で残念ですが、
    今の所Bを先に観ちゃった時点での評価は凡ダッシュ、
    いい所もあるけど、ちょっと物語の世界が自分には捉えきれていない
    (Aを観てない為)、という感じでしょうか。


    次にAを観たら自分の中のA+Bの総合評価が
    変わるような気がします。

    ネタバレBOX

    【思った事】
    ・ 異国系の舞台での役の名前って
      何か特徴や「きっかけとなる出来事」がないと
      覚えにくいんですよね、

      そういう意味で最初、
      「どっちがマレーネでどっちがラウラだっけ?」
      と何度も分からなくなってしまいました。


    ・ 単なるキッチリタイプの映画館会計士、とみせておいて
      実はマレーネの頼りになる「おじさま」にして、
      「??(A観てないので背景不明)の元殺し屋」

      マレーネのピンチにかけつけ、
      殺し屋3人向き合う場面、
      すごく「いい空気感」を出した所で暗転。

      ※ Aを観てない自分は結局この会計士の
        隠された事実を知る事が出来なかったのが痛いです。
        そして、マレーネ、ラウラの義理の姉妹についても。
        (特にマレーネが命を狙われた理由が・・・)

        Aでそこが分かっていると
        多分短い時間で展開する各場面各場面について、
        もっと感じるもの、吸引力が高まったものと思われます。


    ・ 話が横にそれますが、
      イタリアの古い映画館のくだり、
      イタリアでの映画鑑賞は途中に休憩をはさんで
      ジェラートを楽しむ、というアレ、
      想像して「とてもいいアイデアだな」と思いました。

      日本の映画館は収入のほとんどをフード類の販売に頼っているとの事。
      だからポップコーンなどが売れるのは大いに結構なのですが、
      問題は映画観賞中にみんながそれをバリボリ食べる音。

      映画の構成方法に工夫が必要ですが、
      途中に休憩を挟んで
      小腹がすいたりのどが渇いたりしたみんながフード(ジェラート)を楽しめる、
      そんな観劇スタイルに変わったら
      自分ももっと映画+フード類を楽しめるのかなあ、と。


    ・ 先生が「8月の○○(映画のタイトル忘れました)はいい、
      亡き妻と最後に観た映画です」と語ったシーン、
      ちょっと涙腺引かれました。

      そして自分としては最初から気になっていましたが、
      せっかく世に生み出された1本の名作に、
      他人が勝手に手を入れてしまう行為、
      それを「今更だけどやっぱり良くない!」と
      いうマレーネの気持ちには同感です。


    ・ あの女教師は出てきて男先生とモメる段階から、
      「きっとこの2人はデキてる、
      あるいは最後に結ばれる存在なのだろう」
      と早い段階で勘ぐってしまいました。

      まあ、その後の流れで
      「もしかしてやっぱりラウラと??」と
      場面を観ていていろいろと想像を楽しめる形に
      物語を展開してくれたのは良かったです。



    さて、これからA「マレーネの晩秋」観劇。
    「かべぎわのカレンダリオの本当の力を見せてもらおうか!」( ´ー`)

    PS.☆は3つですが、
      「続き」(本来逆ですが)が観たい、
      舞台上の演技は良かった、
      という意味で「お薦め」に入れさせていただきました。

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    2015/05/24 14:27

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