満足度★★★★
若手プラス1(お婆)“社会派”なミナモザ・瀬戸山美咲が青年劇場に書き下ろしたのは、青年劇場らしい日常感の流れる一風変わったドラマ。開幕から八合目あたりまでが大変良い。女子高生二人は夢の「遠さ」と「無さ」に悩み、二人が巻き込まれる渦を構成する大人達(他人)は、現代の諸相を具現した人物らで、その中心たるお婆が、最後まで謎めく。二人の父親は彼ら他人とは対極にあって影響し、二人を引き合う一方の綱を握る。大団円となる終盤の引っぱりの長さが気になったが、充実の二時間芝居だ。
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2015/05/18 02:37
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