面影橋で逢いましょう【沢山のご来場、誠にありがとうございました!!】 公演情報 ラフメーカー「面影橋で逢いましょう【沢山のご来場、誠にありがとうございました!!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    両バージョンを観ました
    戯曲の仕掛けは従前の公演で知っていて、
    それが舞台にどう組みあがっていくかを楽しみました。

    それぞれの舞台に異なる魅力がありました

    ネタバレBOX

    平成⇒昭和の順番で観ました

    平成バージョンは戯曲の枠組みを台詞や所作にしっかりとのせて組み上げていく感じ。一つずつのシーンが戯曲のディテールにそって組みあがる。従前に感じた戯曲の良さを再確認することができたし、その中に役者が作る個性がしっかりとはまり、そこにくっきりとした舞台の色やエッジをもった厚みが生まれていました。

    昭和バージョンは、戯曲を足場にして役者たちが想いを異なる色で膨らませていく。戯曲から外れているわけではないし、その仕掛けは舞台に織り込まれているのですが、それが台詞などよりシーンごとに役者たちが醸す想いのありようとそれを支える空気の重なりに浮かび上がってくる。
    平成バージョンよりも物語の末梢のディテールがぼやけている感じはするのですが、なんだろ、その時間の実感は物語の歩みにうめこまれるのではない、ロールたちの想いの推移に顛末がのこされてくような感触がありました。

    まあ、戯曲自体の強度があるからこそ、できる試みなのだろうなとは思います。両バージョンを観たあとの感慨が足し算ではなく、ちゃんと掛け算になっておりました。

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    2015/04/29 07:23

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