朗読劇 私の頭の中の消しゴム 7th letter 公演情報 ドリームプラス株式会社「朗読劇 私の頭の中の消しゴム 7th letter」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    2人とも物語の波に合わせてスイッチが入る「情熱役者」タイプなのかしら?
    鈴木拡樹×竹達彩奈回観劇。

    ネタバレも何もないんですが、
    2人そろって「上手い」タイプではなかったかな、
    ただし、お話の盛り上がり、そして悲しみのクライマックスに
    かけてすごく情熱的な演技をされていて、
    ここ数年、毎年恒例の泣きモノとして本劇を何度も観劇してた私は、

    今回3階ほぼ最後尾という一番悪い席にも関わらず、
    2人の演技の「熱」と照明効果の上手さ
    (今回ベースをずっと暗めにしてたんですよね)もあって、
    幸せパートからもう涙腺は潤みっぱなしでした。

    いやあ、竹達さん、芸幅(どんな役をこなせるか)広いとは思ってなかったので、
    朗読劇にはあまり期待してませんでしたが、
    思わぬ情熱演技にグイグイ引っ張られました(鈴木さんも同じタイプかと)。

    「上手さ」より2人の「情熱」が光る舞台でした。

    ※ 「上手さ」的には☆4つですが、
      2人の「情熱」お芝居に完全泣かされたので5つ、
      とさせていただきます。

    ネタバレBOX

    序盤、
    鈴木さんに比べ竹達さんが役が固めきれていないのか
    発する声にアニメその他の「キャラ」っぽさと
    地声とが同居してしまい、その上ちょっと声も小さく、

    やはりアニメキャラなどではない、
    役を自分で固めるタイプの朗読劇には向かないかな?
    など思ってしまいました。

    そして鈴木さんの方も男性役を演じながらその中での
    社長役その他の演じ方に「無理に笑いを取ろうとする」ような
    ちょっと朗読劇としては「上手さ」を感じられない、
    そんな空気感にそぐわない演じ方をされていたかと。

    しかし、男性の悲しい過去からそれが元で会えなくなってからの
    半年以上からを演じていく男性、女性(鈴木さん、竹達さん)、
    「もう、”情熱”を込めて演じぬく!」という覚悟が決まったのか、
    そこからのお芝居には引っ張られまくりました。

    照明効果の上手さがすごかったのもあって
    (基本暗闇の中のスポットライトで2人の
    明るい場面暗い場面がどんどん切り替わっていく)、

    本当に一番遠い席、であったにも関わらず
    2人の演技にすごく引っ張られました。

    そして早い段階から涙腺持ってかれました。
    そして周りじゅうハンカチやらティッシュやらで
    目をぬぐったり鼻をすすったり、
    もう涙のオンパレード、

    観客を「上手さ」よりもそのひたむきな「情熱」で
    引っ張っていってくれた、思わぬ素敵な舞台に仕上がったと思います。


    そもそも本劇「私の頭の中の消しゴム」シリーズは
    声優さん+役者さん(?)での組み合わせが基本で、
    僕は声優さん側の「新たな一面」や「思わぬ実力」を
    観たくて通ってるタイプなのですが、

    竹達さんはきっとお芝居その他にも向いてるんじゃないかな( ´ー`)
    いつか舞台あるいは銀幕で観てみたいな、
    と思わせられましたね。

    若いしこれからアニメも舞台もいろんな役を演じてどんどん
    芸幅も広げて、今度は動いて泣かせる竹達彩奈さんが観たいなあ、
    と思いました。

    0

    2015/04/28 23:00

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大