ほな、また。 公演情報 ポールシフト「ほな、また。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    きたで~ この素晴らしい公演が...
    既視化したような内容であるが、それを凌駕し改めて感動を与える力のある公演であった。まさしく”時間を越えて、見るもの全ての真実へ変わってゆく...そんなハートフルドラマである。

    当日パンフに本作の作・演出の日野祥太 氏の挨拶「...『夢は叶わない』これが普通です。でも『夢を叶えよう』とする時間が何よりも人に『輝き』を与えるんだということを、この作品を持って証明したいと思います」と...。

    そう、少し自分の理屈を書かせていただければ、「夢」は叶えようと努力を惜しまないかもしれないし、もし叶ったら次の夢に向かうのでしょうか。一方「希望」は望めば叶うかもしれません。「夢」と「希望」の間にあるのは費やす「時間」でしょうか。そしてその時間の多さが「輝き」を増すのでしょうか。

    本公演は素晴らしいと思いますが、より輝きを増してほしいのですが...。

    ネタバレBOX

    この公演で一番気になったのが、未来のわが子から事故死の日時・場所を知らされながら、妻を助けに行くというシチュエーションである。これだけ気心の知れあった友達、妊娠している妻...この愛すべき人々に事情を話さない理由は何か。すべてを自分で背負い込んだ行動は...結局家族と友達、なにより父親を知らずに生まれてくる子に対する”責任”というものが感じられない。

    また、終盤の事情説明は急いだためか、あまりにご都合主義になったと思う。もう少し丁寧な状況説明をして、感動の余韻を持たせる、もしくは膨らませてほしかった。
    脚本・演出とも秀逸であるが、キャストの演技なくしては表現できない。今作ではキャストに力量差を感じることなく、素直に感情移入ができた。

    希望を持たせた公演だけに、次回作はもう少し時間をかけて夢に近づくようなものを期待しております。

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    2015/04/05 15:49

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