満足度★★★★★
朝から演劇の充実した週末
先日、大人の麦茶という劇団の公演で受け取ったチラシから知った、下北沢で土曜と日曜の朝9時から上演しているという朝劇。土曜と日曜で演目が違い、ロングラン中だそうである。これは面白いと思い、昨夜観劇がてら都内に宿泊したのを機会に土曜の朝劇を観てきた。会場となったのは、下北沢にあるカフェレストランVIZZという店。ちなみに、チケット代金にはドリンクと朝食代が含まれているというありがたいものであった。
さて、肝心の劇の内容だが、下北沢にあるカフェを舞台に、その店長・常連客・常連客を演じたい男と、上京してきたその男の妹という4人が繰り広げるある日常の一場面。笑いを誘う演技に満ち、ちょっとほのぼのさせる男の妹の本音語りなど、朝みる舞台としては十分な軽さと面白さを兼ね備えた公演だと言えるだろう。そう感じさせたのは、役者4人の好演にほかならない。開演時間になってごくごく自然に店内で始まる店長と常連客との会話から、「あれ、もうこれ本番がスタートしてるの?」と思わせるところは憎い演出だ。
時間が許せばリピーターとして何度観ても飽きることは無いだろう。この朝劇、下北沢以外では現在渋谷でも行わているらしく、近々新宿でもスタートするとか。朝から舞台をみるという生活が当たり前になったら、それはそれで演劇ファンとしては嬉しいところだ。