舞踊劇『葉衣HAGOROMO』 公演情報 千代田区立内幸町ホール 「舞踊劇『葉衣HAGOROMO』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    樋口一葉作品の持つ”言の葉”の美しさ
    樋口一葉の代表作「闇桜」「十三夜」「にごりえ」「たけくらべ」の4作品を、その言葉の独特な美しさと情景をチェロとパーカッションの音色にのせて描いた公演である。
    樋口一葉...いわずと知れた明治初期の女流作家であり、その短い生涯に美しくも儚い、そんなイメージの作品を残している。多くが短編であり、本公演はその内容のダイジェストが描かれているので、樋口作品を90分程の上演の中で楽しむことができた。
    この原作を芝居と日本舞踊で観せるという贅沢な演出であり、明治という時代の雰囲気を十分醸し出しており、秀逸な公演であると思う。

    また、トピックのように、一葉の貧困(生活苦)を描く一方、2004年から発行されている五千円紙幣に肖像が新デザインとして使用されていることを引用し、その時代を経た皮肉...そのユーモアのある演出も楽しめた。

    当日配付のパンフから.. 「舞踊・音楽・演劇(朗読)で表現する一葉の世界」は見事に表現出来ていた、と思う。

    ちなみに、樋口一葉は現在の千代田区内幸町の長屋で生まれた、そうである。

    次回公演も楽しみにしております。

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    2015/03/31 19:27

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