満足度★★★★
ドン、ドドン!
追記前の「事前のあらすじ」を念頭においての観劇だったので、開演しばらくは正直戸惑いました。あれ、なんだか様子が違うぞ、と。そして物語が始まっているのかいないのか、それも判然としないままで舞台上にいくつもの場面が入れ替わり立ち替わり。その場で起こっている事を淡々と見ている事を強いられているような気持ちになったころ、いよいよ物語を探すのがシンドくなってきました。
でも、物語を探さずともそこに世界はずっとあり、ずっと動き続けています。そしてそれを見ている事は決して不愉快ではなかったのです。
全部を見終えての感想は「これこそが悪い冗談だ」。
どこに主眼を置こうが、何を正面から見ようが、それは主観でしかなくて、補正がかかってて、自己擁護が常に働いて。
そんな我々の生命活動なんて「悪い冗談」だ。
それもまた、悪い冗談なのでしょうか。
ぐるぐるするね。
アマヤドリの真骨頂の集団パフォーマンスは今回も見事。
鳴り響く足音、打ち上がる花火、そして70年を渡った爆発音。
シアターイーストがはちきれそうになった瞬間でした。