Equal-イコール- 公演情報 赤星マサノリ×坂口修一「Equal-イコール-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    その手があったか!
    台詞っぽい会話のやり取りの胡散臭さ、いかにも芝居っぽい演技。
    なのにこの面白さは、何としたことだろう!

    平田オリザに傾倒していた私はどこへ行ったやら。
    観客席で自分の演劇観(大げさやん)がガラガラと崩れ落ちる。

    初めて観に行ったお客にも楽しめて、芝居好きも唸らせる芝居ってのは、あんまりないと思う。 ヘタウマ演技の巧妙さにも、舌を巻く。
    えっ、何?と引っかかった部分が、劇後半部で次々に解明されていく快感。
    出来ることなら、もう一度見直して、うん、うんと再確認したい誘惑にかられる。

    人は内心の思いは、案外口にしないものだ。
    であるならば超リアルな芝居といっていい。本心はどこに?

    徐々に解明されるそのプロセスで味わう奇妙な浮遊感。
    そして、衝撃のどんでん返し!

    ビデオなんかで観ても面白いかもしれないけれど、この空気感は生で見なきゃ。

    ネタバレBOX

    ヨーロッパ中世の古典劇かと思っていたら、クローン人間が登場する近未来劇だった。

    もし、自分のクローンと対峙することになったら、やっぱりちょっと怖い。

    おんなじ役を、二人の役者が交互に演じていく芝居ってのが、とにかく面白い。しかも、趣向だけじゃなく、観ていて面白く作るのは、創り手側は意外と手が込んでいる。ちゃんと芸術は細部に宿っているのだ。

    アフタートークの話によると、ラストシーンではふたりの演者のどちらが死ぬ役かは、決めてないそうだ。偶然選んだナイフの印で決まるらしい。
    演じる側の心臓のドキドキが伝わってくるような、対決シーンである。

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    2015/03/09 19:11

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