期待度♪♪♪♪♪
白い魔
という点で井保さんらしい。ホントに怖そうである。自分の友人達が、中学の時に作った文集のタイトルが「真っ白な嘘」だった。ドライで計画的で知の冴えを感じさせる、子供らしさの微塵も無い厭らしいタイトルであったが、闇の背後には光が隠れ、ブラックホールにはホワイトホールが照応している。当たり前に考えてみればヒトは神も悪魔も作った。それは、ヒトがどちらにもなるからであり、どちらも持っているからである。井保さんは、ヒトの原点を見つめる目を未だキチンと持っているということだろう。表現者にとって最も大切な資質である。期待する。