いつかエンドロールで 公演情報 20歳の国「いつかエンドロールで」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    友情よ永遠なれ!/約70分
    幼なじみの男女5人の青春模様を10年くらい(?)のスパンで描く。

    彼らの間の恋情と友情が複雑にあざなわれて出来上がった物語は、誰もが「ある、ある!」と思えるような青春の機微に満ち、また、さりげなくも真実を突いている“青春の箴言”的な名ゼリフが随所にあって、強い共感を持って鑑賞できた。
    最近の20歳の国作品としては珍しく、恋愛よりも友情にフォーカスが当てられていて、友情譚としての出来の良さには瞠目!
    ラス前のワンシーンには思わずホロリ。。。
    男だけの友情でも女だけの友情でもなく、内部で色恋沙汰もある男女混成仲良しグループの友情を扱った本作のような作品って、演劇に限らず、これまであまりなかったんじゃないだろうか?
    そういう意味でも、観る価値大の一作。

    時制がコロコロ入れ替わるので少々頭が混乱したけど、堪能しました。

    ネタバレBOX

    地方の高校生だった幼なじみの5人組が東京の大学に進み、社会に踏み出すまでを描く。

    誰かさんと誰かさんが付き合ったり、それを知って嫉妬する誰かがいたり、グループ内で色々ありながらも、無理なく自然に友情を維持してゆく5人の姿がじつに清々しい。

    ただ、この友人関係がいつまで続くのかと考えたら、ちょっぴり切ない気分に。。。
    この関係がゆくゆく途絶える可能性を作品自体が示唆してもいて、でもそのことが本作に奥行きを与えていたようにも思う。
    青春期を終えた方なら分かると思うが、グループ内の誰かが結婚したりすると、いつも一緒にいた青春時代がまるで嘘だったかのように、一同が集まる機会はどんどん減っていくのだ。

    この5人組にしても、まずはモモコが結婚し、次いでシゲオとアヤナがまさかのグループ内結婚!
    5人が揃う機会は今後どんどん減ってゆくに違いないが、それだけに、新郎新婦ら4人との友情を言祝ぐかのような、シゲオ&アヤナカップルへと捧げられたヘイスケのウェディングスピーチには感動!
    ピンスポを浴びたヘイスケが一人で語るこのスピーチシーンはラス前に置かれているが、個人的には、このシーンで幕切れにしたほうが劇が締まると思った。

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    2015/02/19 23:53

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